区別。

2020年5月24日 日常
虚構と現実を区別できない人が増えているとしか思えない。
なんて、悲しい。
人は言葉だけでコミュニケーションをとっているわけではない。言語より、非言語のウエイトの方が重い。だけど、ネットだとその重い非言語はない。
刃みたいな言葉でも、非言語がカバーする、関係性がクッションになる、本当は刃じゃなくて優しさを含むのだと伝えられる。そういうのが全くないことを、なぜ考えないんだろう。

大学の講義でディベートがあった。賛成か反対かに分かれてディベートするというもの。それは普通そうだよね。討論だからね。全員が賛成だったり、全員が反対だったりしたら、討論にならないからね。
その時は賛成者が多かったので、ディベートの賛成反対なんてどっちでもよかった私は反対になった。冷静に話を聞き、反対の立場で意見を言う。それが私の役目だから、もちろんそうした。そうしたら、ディベート終了後の話し合いで何が起こったか。
言ったことは全て私の考えで、そういう考え方はどうかと思うというような意見が続出したのだ。なんていうか、思いもしないほど責められた。
馬鹿じゃないかと思った。
何を言ってるのかとも思った。
理性的に考える人は、存在しなかった。
私と教授だけがディベートなんですけど、という立場。私がディベートであり、立場として反対の意見を述べただけだと言っても、全然聞かない。見かねた教授が助け舟を出してくれたけど、それでも納得してない様子の人がいた。
ディベートだって言ってるのに、それすら分からないってどうなの。
確かに、ディベートなんて小中高でやったことなさそうな年代の人もいたかもしれない。
でも、初めに賛成と反対に分けた時に気付くべきことに気づかない。教授も簡単に説明しているのに、その説明を意識できない。
そういう人が増えているんじゃないかと思う。
聞いているようで聞いていない。
分かっているようで分かっていない。
なのに相手を責めるような意見だけは言う。
幼いのだと思う。心が。精神が。

天網恢恢疎にして漏らさず

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